何気ない一言ですれ違ってるのかも

質問はありますか?

このフレーズ、わりとよく使いませんか?

 

たとえば、保健指導や健康教育で、

いろいろお話したり、説明した後に、

「質問はありますか?」と、

相手に確認する機会は多いと思います。

 

いただいた質問に的確に答えられるか不安なときは、

質問が出ないほうがホッとしますけど(笑)

 

そうかといって、

何も質問してもらえないのもそれなりに、

寂しかったり、残念だったりしますよね。

 

「私の話、つまらなかったのかな」とか、

「ちゃんと聞いてもらえなかったのかな」とか、

気になってしまって。

 

私は、そうです。
(^_^;)

 

でも、もしかしたら・・・

この何気ない一言ですれ違ってるのかもしれません。

質問はありますか?

 

 

 

 

以前、私はこんな体験をしました。

 

50代の女性の保健指導をしていて、

最後のところで、

「ほかに何か質問はありますか?」

ときいてみたんですね。

 

そしたら、彼女はこう言ったんです。

質問じゃないんですけど。
ちょっときいてもいいですか?

はっ???

私は一瞬、言葉に詰まってしまいました。

 

そして、とまどいながら、

「はい。どうぞ・・・」

そう返すと、彼女は、

「ウォーキングは朝のほうがいいんですかねえ?」

そう言ったのでした。

 

 

あのときは不意を突かれて、

びっくりしちゃったのですが。

 

あとで考えてみたら、

すごく腑に落ちたんですよね。

 

彼女にとって、

『質問』と『ちょっとききたいこと』は、

別ものなんだなぁ、と。

 

思えば、日常の会話で「質問があります」って

あまり言わないですし。

 

「ちょっとききたいことがある」とか、

「ちょっと教えてほしい」とか、

そういう言い方しますもんね。

 

この出来事があって以来、

私も少し意識するようになりました。

試しに実験もやってみました。
(^。^)

 

「質問はありますか?」と言ったり、

「何かききたいことありますか?」と言ったりして、

対象者の様子をみてみたんです。

 

伝え方で反応が違う人が

なんと、ほかにもいらっしゃいました。

 

「何か質問はありますか?」

のときは特に反応がなかったのに、

 

「ちょっときいておきたいこととか、ありますか?」

と言い直してみたら、

「ああ、そういえば・・・」

と『ききたいこと』が出てきたり。

 

無意識の、何気ない一言で、

すれ違っているのかもしれないな~と思いました。

あなたにも思い当たることありますか?

 

 

 

 

保健指導に関するお悩みで、

「自分が一方的に話してばかりで、相手から質問が出ない」

とご相談を受けることがあります。

 

もちろん、いろいろな要因が関係しているのですが、

何気ない一言を見直してみるのもアリですよ。
(^_^)

 

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