ひとこと共感してほしかっただけかも

先日、仕事先で時間調整をかねて、

ファミレスで一人でお昼を食べてました。

 

もう13:30くらいだったので、店内は空いていました。

 

向かいの席には、おばさまの二人組がいて、

たまたま話し声が全部聞こえてきたんですよね。

 

おばさまAとおばさまBはこんな話をしていました。

昨日は、夕方すごく眠くなったんで、寝ちゃったの

いいんじゃないの。眠いの無理にがまんしなくても。

そしたら夜3時まで眠れなくて、大変だっただよ。

だったら、夕方寝ないようにすればいいよ。そうしなよ。

それはいいだよ、いつもそうなわけじゃないし。

でも、夜眠れないのはよくないだよ~。

そうだよねぇ、大変だったよ。夜眠れないっていやだね~。

そうだよ~。だから夕方寝るのをがまんすりゃいいだよ。

だけどさ、昨日はほんとに眠くなっちゃって~。

と、この調子で続いていく会話を、

なにげなく耳にしているうちに、

私は胸の中がザワザワしてしまったんです。

 

おばさまたちの会話は字面で見ると

成り立っているように見えますが。

 

現場で聞いていたときは、

明らかにかみ合ってない雰囲気を感じたんですよね。

 

いいかえると、感情がすれ違っているような感じ。

 

心なしか、おばさまAの語気が強くなり、

それにつられておばさまBの声も大きくなってきて。

 

私はできることなら、

おばさまBに耳打ちしたかったです。

「そうなのね、大変だったね」
って、ひとこと言ってあげて~!

確かに、おばさまBは親切心にあふれていました。

 

もしかしたらご自身や身近な人に、

不眠で大変だったことがあるのかもしれないし、

最近、知識を仕入れたから教えてあげたいのかもしれない。

 

とにかくおばさまAを助けようとして、

説得しようとしているなぁと感じました。

 

でも、たぶん、私が受けた印象では、

おばさまAは深刻に相談してたわけじゃないと思うんです。

 

なんなら、世間話のつもりで、

中高年がよくやる“体の不調自慢”のノリだったかも(笑)

 

「そうだよね、夜眠れなくて大変だったね」

 

そんなふうにひとこと共感してもらえたら、

それで安心して次の話題に移れたんじゃないかなと思いました。

 

 

 

 

私たち看護職も保健指導の最初に、

対象者の体調をたずねたりしますよね。

 

そのとき、おばさま二人組の会話のように、

かみあわなくなってることありませんか?

 

たとえば対象者さんに体調をたずねたら、

「昨夜はちょっと眠れなかった」のような返事があったので、

詳細の聞き取りとアドバイスをしてるうちに、

場の空気がぎこちなくなってた、とか。

 

もしかしたら、相手は体調をきかれて、

思いついたことを軽い気持ちで答えただけなのに、

こちらが深刻に対応しすぎて、

とまどわせてしまったのかもしれないです。

 

ひとこと「それは大変でしたね」って共感してもらえば済んだのにって。

 

もちろん、何らかの不調があれば、

聞き取りやアドバイスは必要なことだけど、

過剰に深刻にとらえて先走ってないか、

自分を観察する余裕も大事だよなぁと思います。

 

・・・と、お昼ごはんを食べながら、

いつの間にか自己反省してました(笑)

 

私、初めてお会いする対象者さんとの面談では、

いつもついつい肩に力が入ってしまって。

 

聞き取りしている最中は気づけないのですが、

ぎこちなくなった空気を察するのは得意なので(?)

しまった!!!
Σ( ̄□ ̄lll)

と、慌てて軌道修正することが多いんですよね。

 

それにしても・・・

ファミレスでの見知らぬ人の会話がきっかけで

まさか自己反省することになるとは(笑)

 

 

 

 

この話は当事務所の定期メルマガ【ピュア通信】で、

読者のみなさまにお届けしたものなんですが。

 

読者さんから素敵な感想をいただきました。

私、それを読ませていただいてとても感動したんですよ。

 

来週の【ピュア通信】(2022年3月29日)でご紹介したいと思います。

 

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