看護学校の非常勤講師として講義をしています。
学生さんたちは、一応、
主体的に出席しているわけですし、
将来の自分が看護を行うときに必要なこと
(あるいは来月の科目試験に合格するために必要なこと)
を勉強しているわけなので、
学習への準備性(レディネス)は
十分あるはずなんですが。
まあ、それは建前というのもわかってます(笑)
興味のない科目だから。
話がつまらない講師だから。
午後一の授業だから。
そんな理由で集中力がそがれて、
ぼーっとしてしまうのもありがちですよね。
私も毎回、そんな学生に遭遇してます。
( ̄_ ̄)
そこで、ちょっと工夫するようになりました。
ところどころで、
『前置きを入れてから説明する』
ようにしたんです。
例えばこんな前置きを入れたりします。
今から説明する部分はちょっと複雑なので、
注意して聞いてくださいね。
テキストの図を見てください。
これはすごくわかりやすいですよ。
これから説明をする〇〇は、
看護の世界では常識の話なので、
しっかり覚えましょうね。
こういう前置きを入れてから説明を始めると、
学生さんたちの態度が明らかに変わります。
メモをとる子が増えますし、
視線がテキストの図に向いてますし。
講義の最後に「学んだこと、印象に残ったこと」を
書いて提出してもらってますが、
前置きしてから説明した部分を書いてくる子が多いです。
根が素直なんですよね、学生さんたちは。
わかりやすい変化です。
(^▽^)
学習には準備性(レディネス)が必要といわれています。
健康教育や保健指導も同じですよね。
私たちは、相手にレディネスがあると思って話してますが、
実はレディネスがなかったってこともよくある話で。
こちらが一生懸命、説明をしているのに、
相手はどこか上の空だったり、
関心を持って聞いてくれてないとき。
対象者さんはこちらの説明で、
内容の重要度を判断するのが難しかったり、
次々入ってくる情報を整理できなかったり、
してるのかもと思うのですよ。
それで、以降の話はもう、
どうでもよくなっちゃってるとか(笑)
そんな様子が見えるとこちらも焦りますよね。
なんとか挽回しようとして、
かえって空回りしてませんか?
そんなとき、相手のレディネスを高めるために、
前置きを入れてみるのは、
わりと使いやすい方法だと思います。
試しに、こんな前置きを入れてみてはいかがでしょう。
今からお話することは、
〇〇さんにぜひ知っていただきたいことなんです。
もっと効果的な方法もありますが。
お話してもいいですか?
資料のここを見てください。
すごくわかりやすく書いてあるので。
少しでも相手の関心を引っ張り出して、
こちらの話を聞いてもらえることを期待して・・・
こんなちょっとしたヒントをこちらでも。
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