自ら学ぶことのすごさ

私は看護学校の⾮常勤講師をしています。

担当している科目の中で、

保健指導に活⽤できるモデル・理論として、

  • 健康信念モデル
  • 変化のステージモデル
  • 自己効力

この3つについて説明しています。

 

でも、講義で“知識”として勉強しても、

「モデルや理論なんて難しい︕」

という印象しか持てないのが本⾳ですよね(笑)

 

しかも、知識として知っていれば、

実際の保健指導で使えるかというと、

それはまた別問題ですから。

 

そこで、概要を説明した後、

演習をして学びを深められるようにしています。

 

演習のテーマは「モデル・理論を活⽤した保健指導」

 

学⽣たちはグループワークで、

3つのモデル・理論の中から1つを担当して、

資料を作成し、発表してもらいました。

 

<1つ⽬の課題>

⾃分たちのグループが担当することになったモデル・理論について、

参考⽂献を調べて、解説の資料を作成する。

 

<2つ⽬の課題>

⾃分たちが担当したモデル・理論を使って、

特定保健指導の場⾯の台本を作成する。

 

ただし、台本には「狙い」を書く欄があります。

例えば、看護職が、

 

「⾎糖値が⾼いと⾎管に⼩さい傷がたくさんできて、

そこからコレステロールが⾎管の壁に⼊り込むので、

動脈硬化を進めてしまうんですよ」

 

というセリフを⾔うとします。

 

「狙い」の欄には、そのセリフは、

「健康信念モデルの“病気の脅威”を説明をしている」

と記⼊するという感じです。

 

そして演習の最後には、

グループワークの成果の発表会を行います。

 

発表会では自分たちがつくった台本で

保健指導の場面をロールプレイしてもらいます。

 

もう5年ほどやってきましたが、

毎回、私の想像を超える⼯夫をした資料になってますね。

 

「難しい」とグチをこぼしながらつくっていた台本も、

意外に⾯⽩いものができあがってきていて。

 

学⽣たち、なかなかやるな〜と感⼼させられます。
(^▽^)

 

 

 

 

発表会の後の感想として、

学⽣からはこんなコメントがあがってきました。
 ↓ ↓ ↓


 

  • 授業で考えるだけでは理解できなかったことも、発表をきいたり、また⾃分たちで考えながらまとめることでとても理解が深まり、学習が⾝につくと思いました。
  • 時間がかかっても⾃分で調べて発表することは、頭に⼊るし、協⼒できるのでグループワークができて良かったです。
  • 同じ⽬線の友⼈が作った資料は教科書よりもわかりやすく感じた。
  • 発表会は他のグループの違う視点から⾒た理解やロールプレイをきくことができてすごく参考になりました。
  • テーマの知識だけでなく、対象がどの状況かを判断するポイントや根拠、その対象にどのように関わっていけばいいのかなど、細かいところまで調べられていたので、そても参考になる発表会になったと思う。
  • 理論やモデルを使うということとはこういうことか、ということを学べた。
  • シナリオと狙いがあったことで、ここでは何をしているのかや具体的に理論をいかすポイントがわかってよかったです。
  • 調べたことをシナリオにつなげて、クラスの⼈にもこういう狙いで書いたというのが伝わってよかったです。
  • ⼀度理解したことをわかりやすいように発信することで、さらに進んだ理解となった。

 

 

私たちは、⽇頃の保健指導や集団健康教育でつい、

⾃分の知っていること、相⼿に知ってほしいことを

うまく“説明すること”に意識がいきがちですが。

 

⾃分で調べて、資料をつくり、

それを発表するというプロセスを通して、

対象者⾃⾝が“学ぶこと”にはかなわないですね。

 

正直なところ、私もまだスキル不⾜なので、

グループワークの指導や発表会での講評は下手です。

毎回、すごく緊張してしまいます。

 

でも、これだけ学⽣たちの学ぶ意欲や理解に違いがある、

ということを⾒せつけられて、

やらないわけにはいかないよなと思わされます。
(^_^;)

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