「なんでそっち行っちゃったかな~」って人

昔、保健指導をしていて、

こんな方に出会いました。

健康診断で初めて、

「コレステロールが高い」と指摘された

30歳のAさんです。

仕事ぶりも熱心でまじめと評判の若者でした。

保健指導に来ていただいて、

健診結果を説明すると、すかさずAさんは、

コレステロールのところに印がついてたので、
気になって調べてみました。
普段から健康には気をつけているんですよ。

とおっしゃいました。

生活習慣をたずねてみると、

揚げ物が好きでよく食べます。
でも油はよくないんですよね。
どのくらいなら食べていいですか?

とか、

コレステロールを下げるには、
何を食べればいいですか?

など、積極的に質問してきます。

さらに、ネットでもいろいろ調べたそうで、

通販で、コレステロールを下げる
サプリメントを見つけたので、
買って飲み始めました。
(^▽^)

とも言っていました。

いますよね。

健康づくりに熱心なのはいいんですけど、

「なんでそっち行っちゃったかな~」

って人(笑)

 

 

 

 

『ローカス・オブ・コントロール』

という理論があります。

行動変容に働きかけるときに

活用できる理論です。

『コントロール所在』とも呼ばれます。

簡単にいうと、
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自分の健康をコントロールする要因が

どこにあると考えるかで、

以下の2つのタイプに分かれる。

  • 自分にあるタイプ(内的コントロール所在)
  • 自分以外にあるタイプ(外的コントロール所在)

というものです。

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内的コントロール所在の人は、

物事の結果は自分の行動、能力、度量など、

自分の内部にあると考えます。

例えば、

「自分ががんばれば健康に長生きできる」とか、

「望んだ結果が得られないのは努力が足りない」

と考えているような方は、

内的コントロール所在のタイプでしょう。

そして、外的コントロール所在はさらに、

  • 「強力な他者」が決めると思っているタイプ
  • 「運や偶然」が決めると思っているタイプ

の2つに分かれます。

「強力な他者」というのは、

例えば医師や教師など、自分に対して

大きな影響力を持った人のことをさします。

「先生にお任せしています」とか、

「医者に言われればやるけど」などのように、

自分の健康のことを他人に全面的に依存している人は、

「強力な他者による外的コントロール所在」だろう、

と判断できます。

一方、「運や偶然による外的コントロール所在」の人は、

「そうなりたいと思うけど、かなうかどうかは運だよね」とか、

「自分ががんばればよくなるとは限らないでしょ」

のような考え方をしているタイプです。

もちろん、どのタイプか

はっきり分けられるわけではありません。

程度の濃淡はあれ、

あわせ持っているでしょうし。

コントロールの対象事によって、

内的になったり、外的になったり

することもあるでしょう。

 

 

 

 

さて、冒頭のAさんですが、

「コントロール所在」がどこにあるのかな

と考えてみると・・・

自分の健康状態は、
自分の行動でコントロールできる!

と考えているようなので、

内的コントロール所在のタイプだと思われます。

普段から、自らの健康に高い関心を寄せていて。

アンテナ高く様々な健康情報を集めていて。

保健指導のときには、

前向きな姿勢を見せてくれる。

Aさんのような方は、

私たち看護職にとっては、

ありがたい存在ですよね(笑)

このタイプの方は、

自分が「よい・正しい」と認めたことを、

とても熱心に取り組んでくださいます。

それは裏を返すと、

怪しげな健康法や、

効果があいまいなサプリメントなど、

真偽が微妙な情報を信じて、

健康によくない行動をしてしまう。

ということにもなりかねません。

内的コントロール所在のタイプは、

もともと自律的に行動できる方なので。

正しい情報を提供するとともに、

『自分の行動と結果がどう影響しあっているか』を、

自分自身でモニタリングして判断できるように、

支援していくとよいそうです。

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