北風がダメなら太陽で

保健指導の場で、拒否的な態度の対象者さんって、

いますよね。

 

例えば、毎年、特定保健指導の対象になり、

保健指導に来ていただくと、

「こんなものは意味がない」

「毎回、定型の話で、AIのほうがよっぽどマシだよ」

と、否定的な主張をしてくれます。

 

でもね、保健指導の通知を出すと、

なぜか毎年まじめに来てくださるんですが(笑)

 

話を聞いてみると、すでに本人なりに、

食事や運動についても取り組んでいるんですよね。

 

でも検査値が改善するような成果が出てないから、

毎年、特定保健指導で同じような話をきくことになり。

 

看護職が、

「他にもやってみようと思うことはありますか?」

と問いかけても、

「特にありません」

ときっぱり言い切られてしまうし。

 

それでも行動変容を約束してもらおうとして、

怒り出されたら怖いし、やだなと思うから。

 

結局迷いつつ、やんわりと、

状況確認しただけのようになってしまって。

 

保健指導がこんな感じでいいのかどうか、

モヤモヤだけが残ってしまう・・・

 

 

 

 

拒否的な態度が強い方の保健指導は、

以前は私もすごく苦手でした。

 

イソップ物語の『北風と太陽』の話で例えると、

 

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<北風の対応>

とにかく説得して理解してもらうために、

無理にでも正論をゴリ押しする。

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というやり方しかできなかったから。

 

でも今は、以前ほど追い詰められなくなりました。

 

別のアプローチ方法を手に入れたので、

今はこっちのほうをよく使ってます。
 ↓ ↓ ↓
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<太陽の対応>

相手の拒否的なガード(心の壁)が溶けるように、

徹底的に寄り添う傾聴作戦。

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この作戦ならとりあえず、

相手を怒らせてしまうことはないので。
(^_^;)

 

ただ、結果的に、

相手の話を聴くだけで終わってしまったり、

相⼿のガードを溶かせなかったりすることもあります。

 

でもまあ私の経験上、こういう拒否的な態度の⽅は、

一度徹底的に寄り添って相⼿のガードが溶けた後は、

びっくりするほどこちらの話をきいてくれるようになるので。

 

次回以降に期待する、

っていう感じですね(笑)

 

 

 

 

看護職は⽣真⾯⽬な⼈が多いので、

対象者を⼼配するあまり、

「このままでは⼤変なことになってしまう」

という⾯を強調しがちですよね。

 

あるいは、

保健指導の成果(例︓検査データの改善など)を優先しすぎて、

対象者の気持ちを置き去りにしてしまうこともあります。

 

どちらも、私もたくさん失敗して、

苦い経験をしてきました。

 

<北風の対応>でうまくいかなかったら、

<太陽の対応>をやってみるのも一つの手です。

 

もしかして、保健指導に呼び出したのに、

「改善策を提⽰しない、⾏動を約束してもらわない」なんて

保健指導をした意味がない、

と不安になってしまうでしょうか?

 

どっちみち、拒否的なガードが固い⼈には、

改善策を提⽰しても響かないし、

⾏動を約束しても実践してもらえないし。

 

そう考えれば気が楽になりませんか(笑)

 

ちなみに、拒否的ガードが溶けても、

望ましい保健⾏動をとってくれるようになるかどうかは

別問題ですけども・・・
( ̄▽ ̄;)

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無料の個別面談体験は終了しました。

ありがとうございました。

 

次回は秋に第6期のご案内をさせていただく予定です。

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