保健指導などで、私たち看護職から対象者に向けて、
様々な説明をしたり、提案をしたりしますよね。
そんなとき、こちらの話が、
いまいち「相手に届いてないな~」
と感じることってありませんか。
例えば、こちらが一生懸命話しているのに、
対象者が、
無表情のままだったりとか。
貧乏ゆすりを始めたりとか。
手元の資料を見るふりして視線をそらすとか。
私には、想像しただけで身の毛がよだつ場面です。
( ̄_ ̄;)
正直、そんな目にはあいたくないし、
もしあってしまったらできる限り早く脱出したいです(笑)
それで、私の経験をもとに、
こちらの話が相手に届かなくなってる理由を考えて、
よくあるパターンを6つほど抽出してみました。
ご参考までに・・・
特定保健指導の場面を例にして、
6つのパターンをご紹介しますね。
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1.難しいことを難しくいっている
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例えば・・・
教科書や資料に書いてあったことを参考に、
自分でもよく理解できていないことを、
それらしく説明している。
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2.相手がすでに知っていることをくどくど説明している
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例えば・・・
対象者は以前にも別の保健師から
メタボの仕組みを説明されていて、
すでによく理解しているのだが、
それを確認せずに、
また一からメタボの仕組みを説明している。
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3.相手のキャパシティーを超えて多くを伝えようとしている
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例えば・・・
限られた保健指導時間の中でも、
検査結果の見方と、塩分減量と、
カロリー計算と、ウォーキング指導と、
禁煙指導と、睡眠指導が、
必要なので全部行っている。
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4.相手に遠慮しすぎている
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例えば・・・
残業が多くて見るからに疲れ切っている対象者や、
保健指導に拒否的な態度の対象者に、
嫌がられないように遠慮しすぎた表現で話をして、
何をいいたいのかぼやけている。
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5.相手の事情に配慮がない
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例えば・・・
職場で急に欠員が出て残業せざるを得ない対象者に、
「もう少し早く仕事を切り上げて、
ウォーキングをする時間をつくろう」
と提案している。
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6.相手の関心ごとに無関心
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例えば・・・
対象者が健康のことで一番気になっているのは
「夜、眠れてないこと」なのに、
そのことには触れず、
体重減量の話ばかりしている。
特定保健指導の場合は、特に、
「メタボ改善、体重減量の指導をする」
という使命があるので、
それに引っ張られてしまいがちですよね。
どうしても、まずは、
こちらの伝えたいこと(伝えねばならないこと)
を話したくなってしまいます。
でも、いくら私たちが使命感と熱意をもってお話しても、
対象者さんに届いていなかったら残念ですよね。
もし「こちらの話が相手に届いてないな~」
と、感じたら・・・
私は、この6つのパターンと照らし合わせてみて、
なるべく早く理由を突き止め、
自分の対応を修正するように心がけています。
あるいは最初から、
不幸なパターンを回避するために、
今日は体重減量について話し合いたいと
思ってきていただきましたが、
その前に話しておきたいことはありますか?
とか、
今日の本題に入る前に、
〇〇さんが気になっていることがあれば、
先におうかがいしますよ。
とか。
保健指導の冒頭で相手の関心ごとを確認して、
それに対応してから、本題に入るようにしています。
この”回避策”はなかなか効果的ですよ。
(^_^)
産業看護業務をやっていて、
悩んだり困ったりしたとき、
教科書的な正論をいわれても
ちっとも響かないことってありますよね。
「王道からはちょっとズレてしまうけれど、
私の体験談をベースに斜めからみた解釈をご紹介したいな~」
と思うこともあります・・・
でも、ブログで全世界に向けて話すのは、
ちょっと話しづらいので(笑)
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