昔、私が企業で産業看護の仕事をしていたころ。
私の仕事・役割(つまり産業看護業務)が、
周囲の関係者にわかってもらえているようで、
本質は理解されてないと感じることがよくありました。
こちらから提案したり、依頼したことが、
私には納得しかねる理由で却下されたりすると、
「⼤事なことなのに、なんでわからないんだよ︕」
って、憤慨するやら、唖然とするやら・・・
いつもカリカリしてましたね(笑)
その頃の私といえば、
若さと、正義感と、理想と、熱意で、
とにかく真正面から正論をぶつけていました。
相手に譲る部分や妥協する部分など、
一切受け付けようとしない態度だったなと思います。
それがますます「こいつは生意気だ」という感情を
相手に抱かせてしまったのかもしれません。
何をやるにもいちいち平行線をたどるという感じ。
今となってみれば、
「なんとヘタクソな交渉だ」って、
我ながらあきれてしまいますが。
(^_^;)
でも、こういうパターンって、
わりと“産業看護のあるある”な話みたいですよね。
以前、メルマガ・ブログの読者アンケートをとったときにも、
複数の看護職から似たようなお悩みをおききしました。
総務に相談するといつも却下される。
⼈事が介⼊してくれない。
会社と医療職の考え⽅が違うため、連携が難しい。
産業医や人事担当者をなかなか説得できない。
そうそう、わかります~。
ホントに困ってしまいますよね。
ちなみに私の経験では、
特に、喫煙対策やメンタルヘルス対策は、
上司、総務、産業医と意⾒が対⽴しやすいテーマでした。
もともと私は、理想を実現したいという熱意が先走って、
⾃分は正しいことをしていると思い込みやすいようでして。
( ̄。 ̄;)
やり方も、正⾯突破をはかるタイプというか、
がむしゃらにゴリ押ししてしまうことが多いんです。
それに、⾃分が先頭でがんばれば、
周りに理解してもらえるはずだとも思っていました。
「⼤事なことなのに、なんでわからないんだよ︕」
「あたり前のことなのに、なんで伝わらないんだよ︕」
あの頃の私はそう思うばかりで、
正直、なんでそうなるのかわかりませんでした。
なんで伝わらないんでしょうね︖
なんでだと思います︖
それは・・・
私にとって“あたり前”のことでも、
相⼿にとっては“あたり前”のことではないから。
つまり、あることを“あたり前”と思うかどうかは、
⼈それぞれということです。
これこそ“あたり前”の話ですね。
熱くなるばかりの私には見えてませんでしたが(笑)
私たち看護職は職業柄、
「健康のため」というのが“あたり前”に、
大事なことだったりしますが。
社会が普通に営まれているときは、
「健康のため」よりも、
お⾦とか、時間とか、
⽣産性とか、合理性とか、
付き合いとか、しがらみとか、
そういうことのほうに重きをおいている人もいますよね。
もしかしてあなたも、
「上司に、総務に、産業医に、話が通じない!」
と思っていることがあるなら。
あなたの依頼や提案が伝わらない相⼿は、
どんなところに重きをおいているタイプでしょうか︖
「広く全体のため」より「身近な一部のため」
に偏りがちなタイプ?
実現したら素晴らしいとわかっていても、
面倒なことには関わりたくないというタイプ?
たとえ⽯橋でも渡りたくないという慎重派?
縦のモノを横にするのもダメという現状維持派?
それとも、あなたには見えていないデメリットを
心配してくれているのでしょうか?
例えば、いったん自分を切り替えて、
———————————-
こちらが思う“あたり前”のことは、
相⼿にとっては“あたり前”ではないかもしれない。
こちらには何よりも“大事なこと”が、
相⼿にとっては“大事なこと”ではないかもしれない。
———————————-
こんな前提をご自身に言い聞かせるだけでも、
その後の展開がきっと変わると思いますよ。
(^_^)
うまくいけば、相談・提案・交渉していることが
期待した方向に動いていくでしょうし。
残念ながらうまくいかなかったとしても、
「なんでわからないの︕」っていうあなたのイライラが
多少は減るんじゃないかな?
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