先日、保健指導講座の受講生さん(看護職)と
個別面談していて、こんな話が出ました。
受講生さんが、保健指導で、
もう3年間もずっと血圧が高めの状態が続いている方の
受診勧奨をしたときに。
対象者さんは、
「気になる症状もないし、大丈夫だと思いますから」
と言うばかり。
もちろん、「自覚症状が出てからでは遅い」
と説明はしたけれど。
対象者さんはピンと来てない様子で。
「困ったら受診します」と言い残して、
帰っていったそうです。
「最後まで話がかみ合わなかったんですよね~」
と、受講生さんは苦笑いしていました。
しばらく虚しさを引きずったともおっしゃってました。
そして、私に聞いてくださったんです。
「どうすればよかったんでしょう?」と。
ああ、かなり手強い対象者さんだったみたいですね。
私もちょくちょく、
こういうパターンの失敗をしてるので。
虚しさと情けなさの入り混じった気分、
よくわかりますぅ~!
思いっきり受講生さんに共感しました。
(^▽^;)
それからいったん自分を落ち着つかせて、
私の考えをお伝えしました。
話がかみ合わなかったのには、
こんな要因もあったのではと思います。
『私たち(看護職)と、この対象者さんは、
同じモノが同じように見えていたのか?』
ということ。
これをたとえ話で説明してみますね。
突然ですが”ラップの芯”を思い浮かべてください。
こういうやつです。
↓ ↓ ↓
これを「AとBの別々の角度」から見てみます。
まずAの角度から見ると、
ラップの芯はこんなふうに見えますよね。
次に、Bの角度から見てみると、
ラップの芯はこんな形に見えます。
同じ“ラップの芯”を見ているのに、
Aの角度から見た人は「これは丸い」といい、
Bの角度から見た人は「これは長方形」という。
つまり、同じモノを見ているのに、
全く違うモノみたいに受け取っています。
これと同じことが保健指導でもおこっている、
とイメージしてみるとわかりやすいですよ。
ラップの芯
3年も続いている高血圧の状態
Aの角度から見る(看護職の目線)
動脈硬化を促進して、突然死につながるかもしれない。
認知症にも影響するし。
放置したら十数年後にはADLやQOLが大きく損なわれる危険性がある!
Bの角度から見る(対象者の目線)
自覚症状がないし、生活上でも困っていない。
ならば、自分は健康で、今までと同じようにこれからもこの状態が続くはず。
双方とも「健康診断結果で高血圧だった」ことを見ているけれど、
見る角度が違うから、話がかみ合わないまま、
終わってしまったのかなと思うんですよね。
なんか対象者さんと話がかみ合ってないと感じたら。
「もしかして違う角度から見ているのかな?」
と立ち止まって、
私たち看護職が見ている角度からも
一緒に見てもらえるように
工夫してみてはいかがでしょうか?
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