「やりたいと思ってます」は本心なのか?

保健指導で⽣活習慣改善の必要性を説明したら。

「禁煙したいと思ってます」とか、

「もっと運動をやりたいと思ってます」とか、

対象者さんからそういう返事がありました。

「ああ、やろうと思っているのね」
(私の⼼の声)

ということで、

そこからは具体的な⽅法を提案して、

⾏動⽬標を設定しました。

そして後⽇、継続フォローのアプローチをしたら、

「実はやっていません」という返事が返ってきて。
Σ( ̄□ ̄lll)

以前の私はこういう展開になりやすく、

そのたびにがっくり落ち込んでいました。

私が強引に「やりたい」と⾔わせたのだろうか?

改善策を無理やり押し付けてしまったのだろうか?

などなど、ずいぶん悩みましたね。

・・・と⾔いながら、そのうちに、

「⾃分で⾔ったくせにやらないなんてウソつきじゃん︕」

と怒りがこみ上げてきて。

「⼝に出したならやるべきでしょう︕」

と、相⼿を責める気持ちが強くなり。

だから、こういうタイプの対象者を

保健指導するのがホントに嫌でした。

⼀⽅で、保健師を職業としているのに、

親⾝になれず、半ば⾒捨てるような態度をとっている、

そんな⾃分にも嫌気がさしていました。

 

 

 

 

でもこれは私の価値観の暴⾛でした。

対象者も私もお互いに、

不幸な展開になってしまっただけでした。

それに気づかせてくれたのが、

『変化のステージモデル』です。

保健指導のときに『変化のステージモデル』を

意識するようになったら、

「禁煙したいと思ってます」

と⾔ってる⽅も、

「もっと運動をやりたいと思ってます」

と⾔ってる⽅も、

私をかわすために、その場しのぎで、

「やりたいと思ってます」

と⾔ってたわけじゃなくて、

彼らも「やりたい」と思っているんだと

考えられるようになりました。

彼らは『無関⼼期』と『関⼼期』の間を

行ったり来たり揺れているのかもしれないし、とか。

「やりたいと思ってます」という⾔葉には、

「やるつもりです」と「やれたらいいな」の、

両⽅のニュアンスが含まれているのだろう、とか。

そういう判断ができるようになったので、

惑わされて振り回されることが減りました。

今は「やりたいと思ってます」と⾔われても、

鵜呑みにできないな~って。

(¬_¬)
 ↑
こんな顔になってるかも(笑)

ちなみに「やりたいと思ってます」が、

「やるつもりです」なのか︖

「やれたらいいな」なのか︖

どうやって⾒分ければいいでしょうか。

⼀つの⽅法として、

こうきいてみるといいですよ。

「いつから始めますか︖」

この質問にはっきり答えてくれなかったら、

「やれたらいいな」のほうだろうと思います。

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