前々回の記事のタイトルは、
でした。
前回の記事は、
というタイトルでした。
そして今回は、
「あの~、あなたの体のことなんですけど」って人
ということで・・・
お察しの通り、今回もまた、
行動変容を促すアプローチに役立つ
『ローカス・オブ・コントロール』の話です。
(^_^;)
『ローカス・オブ・コントロール』は、
簡単にいうとこんな感じです。
↓ ↓ ↓
———————————-
自分の健康をコントロールする要因が
どこにあると考えるかで、
以下の2つのタイプに分かれる。
- 自分にあるタイプ(内的コントロール所在)
- 自分以外にあるタイプ(外的コントロール所在)
そして、外的コントロール所在はさらに、
- 「強力な他者」が決めると思っているタイプ
- 「運や偶然」が決めると思っているタイプ
に分かれる。
———————————-
つまり、だいたい3つのタイプに分かれるわけですが。
内的コントロールのタイプ。
運や偶然による外的コントロールのタイプ。
そして、最後に残ったのが、
強力な他者による外的コントロールのタイプである
「あの~、あなたの体のことなんですけど」って人
・・・というわけです。
Cさんは50代の女性です。
糖尿病で定期的に通院中で、
きちんと内服していますし、
主治医の指示もまじめに守っています。
なんですが。
健診結果ではHbA1cがジワジワ上がってきているので、
保健指導に来てもらいました。
治療状況をきいてみると、
Cさんはこうおっしゃいました。
主治医の先生を信頼してすべてお任せしています。
運動したほうがいいと言われたので、
毎日20分ウォーキングしていますよ。
食事療法のことは特に何も言われてないです。
看護職から、HbA1cが悪化してきていることを説明しましたが、
検査値のことは先生からは何も言われてないので。
大丈夫ですよね。
と、気にする様子も見られません。
こんなとき思わず、
内心でこう言いたくなりませんか?
「あの~、あなたの体のことなんですけど」
って。
┐( ̄ヘ ̄)┌
この様子から考えてみるとCさんは、
「主治医という“強力な他者”が、私の健康をコントロールしている」
と考えているようです。
つまり、“強力な他者”による外的コントロール所在のタイプなのでしょう。
では、Cさんのような、
“強力な他者”による外的コントロール所在の人には、
どのようにアプローチすればいいでしょうか?
それは、ずばり、
“強力な他者”をうまく使うこと、これに尽きます(笑)
例えば、看護職もCさんにとっての“強力な他者”になれれば、
こちらの話を素直に聞き入れてくれるでしょうから、
保健指導はスムーズにすすみますよね。
あるいは、主治医以外の医師でも、
Cさんが“強力な他者”と認めてくれそうなら、
産業医から指導してもらうのも一つの手です。
こんなふうに、まずは “強力な他者”から、
ある程度指示を出して本人を誘導しつつ。
将来的には、
『対象者自身が積極的に自己管理できるようになる』
という状態を目指すといいそうです。
こちらでも保健指導のときのちょっとしたヒントをお届けしています。
(^▽^)
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