しばらく前に、立て続けに二人から同じような話を聞きました。
偶然お二人とも40代半ばを過ぎたところで、
お子さんが成長して、
ようやく自分の時間が確保できるようになって。
以前からずっとやりたかった仕事を目指して、
転職活動をしているけれど。
「経験者が必要だからと書類選考で落とされた」
「その年齢(とし)で経験がないのはね~、と言われた」
そういう理由で門前払いされることが続いて、
ちょっと嫌気がさしている・・・
という内容でした。
「やっぱり、この年齢になったら転職は無理なのかなぁ」
とか、
「その分野の経験がないからあきらめるしかないのかなぁ」
とか。
ちょっと自信をなくしかけているみたいだな、
という雰囲気も感じましたね。
お話をきいていて、
私はまず、その勇気に敬意を表しました。
自分のやりたかったことのために行動するって、
すごいことだと思います。
やりたいなぁって思うだけなら、誰でもできるんです。
でも実際に行動するまでには
けっこう大きな壁があるんですよね。
保健指導していると、「ホントはやりたい」と言いながら、
いつまでたっても行動しない対象者さん、
たくさんいますもんね(笑)
だから、
求人を探して、履歴書を書いて、採用面接を受けに行って。
そういう行動ができているということは、
もうすでにその大きな壁を乗り越えているということですから。
こころより尊敬します!
だから、私個人の意見としては、
落ち込んだりあきらめたりしないでほしいんだよな~。
例えば、40代まで年齢を重ねてきたということは、
その分いろんな知識や経験を持っている、ってことですから。
たとえ、直接その業務経験がなかったとしても、
その業務に役立ちそうな経験を探せば、
いくらでも出てくると思うんですよね。
産業看護の業界だったら・・・
今どき、育児も介護も仕事も一緒に背負ってる労働者はたくさんいます。
もし、子育てと仕事を両立してきたお母さん看護職なら。
育児・介護と仕事の両立で大変な思いをしている労働者に、
建前論ではないアドバイスができるでしょう?
当事者として手に入れてきた有益な情報を提供したり、
悩みや苦労や喜びなんかも心から共感できるでしょうし。
私には育児も介護も経験ないので、
健康相談でそれがらみの話が出てくると、
引け目を感じてしまいます。
だからすごくうらやましいです。
(^_^)
それから、なぜか産業看護の求人は若手の看護職を欲しがりますが、
年齢を食っていることだって逆手にとれば武器にできます。
これからも労働者の高齢化は進んでいくわけですから。
例えば、年齢とともに気力・体力が衰えるというのはどういうことか、
自ら身をもって実感できていることだって、
使いようによっては武器になりますよね(笑)
保健指導をしていると中高年の方から、
「集中力が続かない」
「たった1時間でも、パソコン作業すると体が固まる」
「老眼で字が見えにくくて、書類を読むのが面倒だ」
そういう話を聞くことが多いです。
30代のころの私は、
「そうなんですね。大変ですね。こういうストレッチしたらどうですか?」
みたいな素っ気ない対応しかできませんでしたが。
(^_^;)
今は全力で、「そうそう! そうなんですよね~」
って共感できますからね(笑)
そのあとに続くアドバイスだって説得力が違います!
他には・・・
私の場合、メンタルヘルス不調者の対応の場面でも、
年齢を重ねたことのアドバンテージを感じますね。
最近のメンタルヘルス不調者って若者世代も多いですが。
この世代の不調は正直、「甘えだな~」って感じる部分もあるんですよ。
でも、彼らにとって、
こちらがお母さんみたいな年齢の保健師なので、
「安心して甘えや弱音を出せるみたいだな」
というのも感じています。
今まで、産業看護業務の経験がなかったとしても、
そんなの就職してからいくらでも追いつくことができます。
今、産業看護職として働いていてらっしゃるみなさんも
そう思いますよね?
「自分は産業看護の経験が浅くて思うようにできない」
と感じている場合も同じです。
産業看護経験がない(少ない)からって、
元気なくさないでくださいね。
あなたが持っているさまざまな経験は、
見方を変えると産業看護の強力な武器にできるんです。
あとはそれをうまくプレゼンするだけ!
産業看護の経験はありませんが、
保健指導(健康相談)の経験は多いです。
今まで述べ〇人以上やってきています。
今は、育児や介護をしながら
仕事をしている労働者が多いですよね。
そういう労働者のサポートに
私の〇〇の力(経験)がお役に立てると思います。
最近は若者世代のメンタル不調者が多いと思いますが、
そういう方の相談対応には、
ある程度年齢が上の保健師のほうが
安心感を持ってもらえると思います。
などなど。
「こういうふうに見方を変えて考えればいいんですよ」
と伝えたら、こう返されました。
「口がうまいね~。よくもそんな次から次から出てくるね~」
これはいったい・・・
ほめられたのか?
あきれられたのか?
( ̄∇ ̄;)
まあそういうことです(笑)
自信をなくして、嫌気がさして、投げ出してしまう前に、
あなたの経験を武器に変える見方を
探してみてくださいね!
見方を変えたくて考えているけど、
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