せっかく始めた健康行動をやめにくくする

 

 

来週からもう4月ですね。

新年度を控えたこの時期には、気持ちも新たに目標を立てて

「がんばってみようかな」という気分になる方も多いと思います。

 

新年とか新年度が始まる時期って、

なんとなくそういう気分になりますよね?

えっ、私だけかなぁ(笑)

 

 

そして、新たな目標を達成するためには、

たいてい、新たな行動を始めて、

それが習慣になるまで続けることが必要になったりします。

 

ところが、

志が高くても、実際に新しく行動を始めることは簡単ではありませんし、

ましてや、

その行動を習慣として定着させることはホントに大変なことだと思います。

 

そういう大変なことを、

私たち産業看護職は日ごろの保健指導で、

対象者に対して求めているんですよね。
(^▽^;)

 

 

 

 

保健指導では、対象者の健康の改善や保持・増進のために、

健康行動に取り組んでいただくように話をすることが多いです。

 

その場合、対象者がスムーズに新しい健康行動をとれるように、

心理的なハードルを下げてあげたいですよね。

 

新しい健康行動に対する心理的なハードルとしてよくあるのが、

「ずっと続けなければならない、それって大変そう、難しそう、無理なんじゃないか」

という声です。

必要以上にこのハードルを高くとらえている人もいます。

 

対象者からこういう声を聞くと、

私はその心理的なハードルを低くしたいと思って、

こんなふうに伝えています。

「やってみて無理だなと思ったら、いつでもやめてもいいですよ。とにかく、まず始めてみましょうよ」

と。

 

まずやってみないことには、

「何ができて、何ができないのか」がわからないし、

できない理由を明らかにしないことには、

その対策を考えることもままなりませんから。

 

あるいは、

「やってみたら意外に簡単だった。これなら続けられるな」

っていうことも、けっこうありますもんね。

 

そうやって、

新しい健康行動に取り組む心理的なハードルを下げるアプローチをして、

行動変容が起こり、習慣化してくれるのを期待して、

保健指導を終えるんです。

 

 

でもね、

やっぱりいるんですよね~。

 

「一応やってみたんだけどさ、やっぱり難しいからやめたよ」

っていう人が。
(´Д`;)

 

 

 

 

新しい健康行動を始めるまでになかなか決心がつかないときには、

「まず一回やってみよう、いつでもやめればいいや」という軽い気持ちで、

とにかく始められるようなアプローチが効果的だと思います。

 

とはいえ、

ホントに簡単にやめられてしまったら、習慣にはならないわけで。

 

習慣化するまで長続きさせるには、

もうひと工夫、必要なんですよね。

 

その方法として、

「行動を続けることが楽しくなるようにする工夫」

がよく使われていると思います。

 

 

そしてもう一つ、こんな工夫もあわせて使ってみてはいかがでしょうか。

それは「いったん始めた行動をやめにくくする工夫」。

 

もうちょっと具体的にいうと、

「その行動をやめるためのハードルを少し高くしておく」

という方法です。

 

 

「やめたいな、やめようかな」と思ったとき、

やめるために越えなければならないハードルがあったら、

そこでいったん立ち止まって考えてくれると思うんですよ。

 

<習慣になりつつある今の行動を続ける>

のと、

<行動をやめるためのハードルを越える>

のと、

「どっちがラクかな?」

って。

 

それで、

「ハードルを越えるのは面倒だなぁ」

と思えば、

「じゃあ、もうちょっとやってみて。それでもだめだったらやめよう」

と考えてくれるかもしれません。

 

そうなってくれればしめたものだと思いませんか。

 

やめたいという気持ちになるのは止められないですから。

やめたいと思ったときに、

すぐにやめずに先延ばしにしてくれたら、

もうそれで十分です。

 

実はそうやって続けているうちに、

続けるほうがラクになることだって珍しくありません。

 

例えば(全然別の例え話になりますが)、

 

従業員さんから「今の仕事は不満だらけで、転職したい」という話はよく聞くけれど、

実際に転職する人はほとんどいませんよね。

 

それって、転職するには、

次の仕事を探して、

履歴書を書いて、

面接を受けて、

新しい職場に慣れて、

作業手順を覚えて、

・・・

・・・

 

なんて考えているうちに、

「転職も大変だし、もうちょっとこの会社でがんばるほうがマシだな」

ってことになるからでしょう?(笑)

 

 

 

 

ちなみに私は、保健指導ではこういう働きかけをしています。

 

先に行動を始める心理的なハードルを下げるために、

「いいですよ。無理だなと思ったら、いつでもやめてくれれば。とにかく、まずやってみることが大事なので」

と伝えて。

 

対象者が「そっか~、じゃあ、やってみようかな」

とその気になってきたところを見計らって、

丁重にお願いするんです。

 

「もし、やってみたけど無理だからやめるっていうときは、

やめる前にここ(私)に教えに来てほしいんですよ。

何が無理だったのかなとか、やってみてどうだったかなというのを私もお聞きしたいので。

お手数なんですけど、それだけ、ちょっとお願いします」

と。

 

 

これで対象者に気づかれずに、

行動をやめるために越えるハードルをちょっとだけ高くできました。

 

もちろん、それでも勝手にやめてしまう人もいますけど。

意外と、真面目で誠実なタイプの方などは正直に来てくださいます。
(^_^)

 

もし、やめる前に私たち産業看護職のところへ来てくれれば、

いろんなパターンで働きかけることができますからね。

 

もしかしたら、やめることを回避できる他の方法を見つけられるかもしれないし。

 

「せっかく始めたのにやめちゃうなんてもったいない! 今までやってみてよかったことだってあったでしょう?」

と引き留めることもできますし。

 

行動をやろうと決めたときの気持ちを思い出してもらうようにしたら、

それだけでモチベーションを回復できた人もいましたし。

 

「〇〇さん、がんばっているなぁって思ってたんですよ。ホントにあと少しですもん、もうちょっとがんばってみましょうよ~」

などと励ましているうち、もう少しだけ続けてみようと思ってくれた人もいましたよ。

 

 

 

 

新しい健康行動を始めるときのハードルはできるだけ低くして、

だけど健康行動をやめるときのハードルは少し高くする。

これも健康行動を習慣化させる一つのコツではないかと思うのです。

 

あなただったら、どんなふうに対象者に声を掛けますか?

 

 

 

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