保健指導の最初でつまづかないために

 

 

 

私は、産業看護職のくせに保健指導が苦手です。

なんというか、改まって他人と話をするとき、

必要以上に緊張してしまうみたいです。

コミュニケーションが下手なわけではないと思いますが・・・

 

そういうわけで、昔から保健指導の前は憂うつでしかたがなくて。

前日から気持ちが落ち着かず、

むっつりと不機嫌になってしまうほどでした。
( ̄。 ̄;)

 

こんな私なので、

どうやったら保健指導の前の自分の気持ちをラクにできるのかについて、

さまざまに試行錯誤してきました。

 

そしてたどり着いた結論が、

「とにかく最初が肝心」ということです。

 

あまりに当たり前すぎでしょうか?

 

でも例えば、

保健指導の最初の段階で気まずい雰囲気になってしまうと、

それを挽回するのはすごく大変です。

 

それなのに、対象者の中には

「呼び出されて迷惑だ」

とか、

「嫌々だが来てやった」

みたいな、

あからさまにネガティブな態度を示している方もいらっしゃって。

 

そういう様子を目の当たりにすると、

こちらが一気に委縮してしまって、

「すみません、申し訳ありません」

的な気持ちになってしまいますよね。

 

そこまで極端ではなくても、

保健指導というのは自分にも相手にも独特の緊張感をもたらします。

 

だからこそ「とにかく最初が肝心」なんです。

 

保健指導の最初でつまづかないために、

私が試行錯誤してきた成果を3つご紹介しますね。
(^▽^)

 

 

①相手の態度に振り回されない心構え

 

いきなり精神論からでスミマセン(笑)

でも、”相手の態度に振り回されない”という強い気持ちがけっこう大事です。

 

冷静に考えれば、

ネガティブな態度を示している相手には、

そういう態度になる理由があるんでしょうから。

「マジで忙しくてそれどころじゃないのに」とか、

「前に保健指導で嫌な思いをして、またかとうんざりしている」とか。

 

あるいは、

もともとコワモテの方だったり、

普段から威圧的な雰囲気の方だと、

こちらが勝手に委縮しちゃうってこともありますしね。

 

だから、とにかく

「相手の態度に振り回されないぞ」

と思っているだけでも違います。

 

 

②保健指導の導入の部分をパターン化する

 

保健指導は相手に合わせた柔軟な対応が必要なので、

パターン化するのは難しいのですが。

それでも最初の部分はパターン化しやすいですよね?

 

ポイントは、そこで何を言うのかセリフも含めて、

できる限り具体的にパターンを作っておくことです。

 

保健指導の対象者が来たら
 ↓
立って出迎えて、
 ↓
あいさつをして、
 ↓
来てくれたことをねぎらって、
 ↓
自己紹介をして、
 ↓
着席を勧めて、
 ↓
今日の保健指導の目的を説明する。

 

私はこれを、相手の態度云々にかかわらず、

自分のリズムで行います。

 

保健指導の導入部分をパターン化しておくと、

初対面の方に保健指導をする場合はすごく役に立ちます。

 

一方で、お互いによく知った相手への保健指導でも

効果を発揮してくれますよ。

 

私の場合、一つの事業場で長く産業看護をしているうちに、

普段からくだけた付き合いをする従業員さんも増えていきました。

 

そういう関係性の方に保健指導をするときは、

つい普段の延長でなあなあの雰囲気になって、

必要な指導ができなかったという失敗がよくありました。

 

これって、終わってから、

「あ~あ、失敗した~」

と疲れが倍増するんですよね。
(>_<)

 


実は、こういうケースでも、

「立って出迎えて~目的を説明する」

のパターン化を使うと、

「今日は違うぞ、改まって話をするんだな」

という雰囲気を作ることができます。

 

そして、

もう一つとっておきの決め手があります!

 

 

③最初に相手に質問する

 

保健指導に呼び出したからには

「こちらから話をしなければ」と思うと、

何を話せばいいんだろう・・・

どういえばいいんだろう・・・

とあれこれ悩んでしまうことになりますが。

 

「最初に相手に質問する」と、

相手がそれに対して答えてくれるので、

そこから話のきっかけをつかんで広げやすくなります。

 

例えば、

「仕事は忙しいですか?」とか、

「お仕事、大変なんですよね?」とか、

仕事の話題は相手も答えやすいですし、

こちらとしては情報収集にもなるので、使いやすい話題ですよね。

 

それに、「最初に相手に質問をする」というのは、

「私はあなたに関心があります」というアピールにもなります。

 

相手にとっては

「呼び出されて何を説教されるんだろう」

という警戒心がとけるのと同時に、

「この人は自分に関心を寄せてくれている、いい人だな」

という印象にもつながります。

 

 

 


・・・とうまくいくケースばかりではありませんが(笑)

 

それでも私は、この3つを意識して取り入れるようになってから、

保健指導の前の負担感が確実に減りました。

保健指導の最初からいい雰囲気ですすめられるようになっています。

 

もし、あなたが私と同じようなことで

保健指導に苦手意識を感じていらっしゃるようでしたら。

一度試してみて欲しいな~と思います。


すごくおすすめなんですけどね~(笑)
(^▽^)

 

 

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