保健指導でさまざまな対象者と相対していると、
『成功を保証されないと動かない人』っていますよね?
行動変容の先に、
「確実に成果が出るならやるけど」
って態度の人。
たとえば、体重減量のためにウォーキングをお勧めしたら、
じゃあ、毎日ウォーキングすれば〇kgやせるんですね?
と質問してきて、看護職が、
必ずしも〇kg減るとは言い切れませんが・・・
などとあいまいな返事をしようものなら、
それなら、やってもムダですよね。
という展開になってしまう人、とか。
┐( ̄_ ̄;)┌
誰だって、ムダなことはやりたくないです。
少なからぬ自分の時間や労力をかけて取り組むんだから、
ちゃんと『成功・成果』を手に入れたいですよね。
私も根っからのめんどくさがりタイプなので、
その気持ち、よ~くわかります(笑)
しかも、近年の世の中の価値観では、
効率化や合理化がよしとされてきました。
仕事では、生産性の向上が最優先され、
ひと月、半年、一年という短いスパンで、
成果を評価されることが繰り返されています。
確かにそのおかげで、技術革新が発展して、
人々の暮らしが便利になった部分もあるのでしょうけど。
その一方で、「コスパがいいか・悪いか」という基準で、
わずかな失敗も許容できない窮屈さも感じます。
それで、ますます、
「成功が約束されなければ行動しない」
「成果を得る確信がもてないならやらないほうがまし」
そんな反応になっているような気もするんですよね。
『成功を保証されないと動かない』
そういうタイプの対象者を行動変容に導くには、
成功を保証してあげられればいいのでしょうけど。
「必ず成功する! と言い切れなくてもどかしい」
というのが私たち看護職の本音ですよね。
(^_^;)
だから私は、『成功を保証する』とは別の価値観を
刺激するのも一つの手だと思っています。
たとえば、
「少なくとも損にはならない」とか、
「他にもこんな成果が手に入る」とか。
たとえ目的としている成功が手に入らなかったとしても、
行動変容してみる価値はあるじゃないか。
と思わせるようにアプローチするんです。
ちょっと姑息かもしれませんが。
σ(^▽^;)
正面突破がきかない相手には、
これくらい姑息な手も使ってみると、
保健指導の幅が広がりますよ(笑)
そんな小ネタも含めて<自分らしい保健指導>を
講師とマンツーマンでつくっていくのがこの講座です。
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