何を話せばいいかわからないときには

保健指導が苦手とお悩みの看護職の方から、

よくこんなお話をうかがいます。

(保健指導や健康相談のときに)

何かアドバイスしたほうがいいと思うけど、
何を話せばいいかわからなくて困ってしまう。

保健指導や健康相談の場では、

看護の専門職として、

何か役に立つことを伝えるべき。

有効な対策を教えてあげなきゃ。

健康リスクをわかりやすく説明しなくては。

そう思いながらその一方で、

「何を話せばいいかわからない」

「こんな話でもいいのだろうか」

と焦ったり迷ったりしてしまい、

またうまく話せなかった・・・

そんなときってありますよね?

それはたとえば、

的確なアドバイスをするための

“知識”が足りてないからなのかもしれません。

内心は慌てながらもその都度切り抜けてきた

“経験(場数)”が足りないのかもしれないし。

苦手意識でますます自分を追い込んでいて、

“自信”が足りなくなっているのかもしれないです。

「こんな話でもいいのかな」と迷う気持ちを振り切る

“覚悟”が足りないのかもしれませんし。

保健指導スキルをチェックして指導してもらう

“機会”が足りないのかもしれませんよね。

あるいは、悩みつつがんばっている自分を、

“自ら認めて励ます温かな愛”が

足りてないからってのもあるかも(笑)

・・・と、もろもろ足りないものがあるなら。

少しずつでも地道に補っていくことが、

このお悩みの正当な解決方法ということになるでしょうか。

 

 

 

 

ちなみに、私もずっと保健指導が苦手でして。

自分では「もろもろ全部足りてないせいだ」と感じていました。

だからとにかく足りないものを補うことを

がんばり続けていたんですけど、

なかなか思うようにいかなくて苦しかった時期があります。

そんなとき、苦しまぎれに見つけた方法が、

意外と即効性があってすごく助かったんですよね。

今では使い勝手のいい切り札になってて、

もう手放せないです。
(^_^;)

最後にそれをご紹介しますね。

それは、アプローチの方向を変えてみることです。

『こちらから何を話すか』ではなく、

『相手に何をきくか』という方向に。

言い換えると、こういうことですね。

『私からアドバイスを伝えるのはいったん横に置いて』、

『相手の中にある答えに気づいてもらうようにしてみる』

保健指導や健康相談の場で、

何かアドバイスしたほうがいいと思うけど、
何を話せばいいかわからなくて困ってしまう。

と焦って迷ってうまく言葉が出てこないのだとしたら。

『相手に何をきくか』という方向でも考えてみると、

何を話せばいいかわからないときの

アプローチの選択肢が増えます。

たとえば私はこんなふうにきいてみることが多いです。

「それについて〇〇さんはどう感じてらっしゃいますか?」
「これからどうなっていけばいいでしょうかね?」
「そうなってしまう理由に心当たりはありますか?」
「もし今やるなら、どんなことができそうですかねぇ」

試しにやってみてもいいかも、ですよ。
(^_^)/

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