「ブランクがあるから不安」なとき

 

 

先日からご案内していた無料お試し相談のお申込みは終了しました。

ありがとうございました。

 

無料お試し相談にお申込みくださって、

お話させていただいた方々は実にバラバラの背景をお持ちでした。

 

これから産業看護の仕事に就く方とか、

産業看護職になったばかりという方もいらっしゃれば、

 

3~5年程度の産業看護のキャリアがあって、

業務には慣れてきたけれども、

逆にマンネリ化が気になっているという方もいらっしゃいました。

 

産業看護経験はわずかだけれども看護経験は豊富にお持ちの

ベテランの方もいらっしゃいましたし、

 

自分なりの信念というか哲学のようなものがあって、

それが少し揺らいでいたので他の人と意見交換してみたかった

という方もいらっしゃいました。

 

それから、産業看護職ではないけれど

保健指導について勉強したいからという方もいらっしゃいました。

 

 

そういうさまざまな背景をお持ちのご相談者から、

けっこうな頻度でおうかがいしたのが、

「ブランクがあるから不安」という声でした。

 

ブランクがあるということは、なまじ経験があるだけに、

まったくやったことがない・知らないという方よりも、

具体的な不安が生まれてきてしまうのかもしれません。

 

看護の仕事は、

「昔とった杵柄だけで乗り切れるほど甘い業界ではない」

ということをよくご存じだからでしょうね。

 

現場で活躍されていた当時、

対象者のために一生懸命取り組んできた方ほど、

不安が強くなってしまうのかなという印象でした。

 

 

どのくらい期間があけば“ブランク”というのかは、

人それぞれだと思いますが。

 

ちなみに私、転職するときはいつも半年くらい看護から離れているので、

それをブランクというなら何度もブランクを経験しています。

 

その中で最長のブランクは、大学院に行っていた2年間です。

さすがに2年間、現場から離れていたら、

現場復帰するときは不安が強かったですね。

 

自分の知識は古くなってしまってもう役に立たないかもしれない、

とか。

 

自分がやっていたやり方は昔のやり方になってて、

通用しなくなっているんじゃないか、

とか。

 

メンタルヘルス不調など労働者を取り巻く健康問題が複雑になっていて、

自分の実力じゃ手に負えないんじゃないか、

とか。

 

もう不安のオンパレードでした。

 

 

でも今、ご相談者から、

「ブランクがあるから不安」というお話をおうかがいしていると、

逆に「不安がまったくないのも考えものかな」

って思うんですよね。

 

不安がまったくないってことは、

昔とった杵柄だけで乗り切れるという甘い見通しなのか、

あるいは現実が正しく吟味できていないのか、

とも思うので。

 

だから、不安になるのは自然なことだろうし、

不安だって言っているくらいが、

ちょうどいい準備体操になっているような気もするんですが。

 

いかがでしょうか?

 

 

先週の記事

車の免許があれば上手に運転できるという話か?

 

でも触れましたが。

 

なんの仕事でも、

免許さえあれば上手にできるというわけにはいきませんよね。

 

その仕事に必要な知識・技術・経験を身につける過程が必要です。

しかも仕事を続ける限り、

アップデートを続けていかなければなりません。

 

だとしたら、ブランクがあろうがなかろうが、

その仕事に必要な知識・技術・経験を身につける努力は

避けられないわけで。

 

確かに、ブランクから復帰するときは、

ちょっと多めに努力が必要になるでしょうけど、

それがイヤなら現場復帰をあきらめたほうがいいかもしれません。

 

でも、その努力をイヤがっているわけではないなら、

「今の自分でも大丈夫」と信じるしかないです。

 

無料お試し相談では、

「ブランクがあるから不安」とおっしゃっているご相談者が、

「でも今の自分でも大丈夫かもしれない」に変われるように、

と思いながらお手伝いさせていただきました。

 

 

 

 

私自身、長短織り交ぜて何度も“ブランクと現場復帰”を経験しています。

 

そんな自分の経験を振り返ってみるに、

「ブランクがあるから不安」という気持ちが和らいだのは、

「何かしらの行動をしてみたとき」でした。

 

「案ずるより産むが易し」っていうことわざがあるじゃないですか。

行動してみると、不安の質が明らかに変わるんですよね。

 

 

それから、

経験を頼りにするのをやめるのも楽になる一つの方法だと思います。

 

「経験があるのにわからない」とか、

「経験者だからできないのは恥ずかしい」とか、

そういう受け止め方は不安を大きくするだけですもんね。

 

ちなみに私は経験を頼りにするかわりに、

改めて基礎を復習してみたことがあったんですが、

これが意外と効きました(笑)

 

教科書を読んでみたんです。

 

看護学科のある大学の図書館へ行って、

教科書とか、産業保健マニュアルとか、読みました。

アマゾンで中古の教科書も手に入れて読みました。

 

自分が学生のときには習っていなかったことや、

習ったのに忘れていたことなど、

いろいろと発見があって。

 

学生のときよりも、読んでておもしろかったです。
(^_^;)

 

 

仕事に必要な知識や、うまくやるためのノウハウは、

きりがありません。

 

だからせめて「土台の部分くらいはちゃんとしておこう」

っていう感じですかね。

私の経験では、これでかなり落ち着けました。

 

ブランクを経て現場復帰する前に、

どこまで準備すればいいかわからない、

何を準備すればいいかわからない。

 

それは本当に大きな不安です。

 

でも、

実際に現場に復帰してみなければわからないこと、

でもあります。

 

少なくとも、教科書に載っているような

基礎的なことくらいは努力して準備した!

 

それ以上のことは現場復帰してから、

追加するなり、アップデートするなり、

やればいい!

 

私の場合は、

そう考えたら、けっこう安心できましたよ。
(^_^)

 

 

 

 

 

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