弱みをなくすか、強みを鍛えるか

 

 

年度末が近づいてきてますね。

昨日は確定申告の書類作成に追われていました。

そして今日は、来年度の産業看護セミナーの準備に追われています。

もっと時間の余裕があると思ってたんですけどね~
(>_<)

 

 

さて、今日のテーマは

「弱みをなくすか、強みを鍛えるか」です。

 

人にはそれぞれ得意なこと、不得意なことがありますよね。

 

一般的には、不得意なことや苦手なことは、

それをやるたびに

「あ~あ、私、△△は苦手なんだよなぁ」とか

「◇◇をやるといつもうまくいかないんだよね」とか、

いやおうなしに湧き上がってくるので、

必要以上に意識している人が多いように思います。

 

一方で、得意なことは無意識にできてしまうので、

自分でことさらに「私は□□が得意よ!」

と意識している人は少ないように思います。

 

 

今は不得意で苦手でうまくできないことを、

せめて平均レベルくらいまでできるようになろうとすることを

ここでは『弱みをなくす』と表現します。

 

そして、

 

今でもちゃんとできていることを、

もっとうまくできるようになろうとすることを

『強みを鍛える』と表現します。

 

 

『弱みをなくす』か、『強みを鍛えるか』・・・

 

あなただったら、どちらを選びますか?

 

 

 

 

例えば、【〇〇をする技術】の熟練度が、

平均がランク5で、

最も下のレベルはランク1、

最も上のレベルはランク10、

だとします。

 

今、ランク8の人が

ランク9とかランク10になろうとすると、

これはなかなか大変なことなんですよね。

 

ランク8といえば、

今でも平均以上の十分な熟練度を持っているわけで、

伸びしろはあとわずかしかありません。

 

さらにそれを鍛えて極めようとするなら、

本当に細かいところまで相当な努力が必要になるでしょうね。

 

しかもそうして体得した技術が、

今までとどう違うかというと、

その違いがよくみえないかもしれません。

 

一般の人にとってはランク8でもランク10でも

区別がつかないということもあり得るわけです。

 

 

では、現在はランク2の人が

ランク4とかランク5を目指そうとした場合はどうでしょう。

 

現時点でまだ平均以下で、

できていないことのほうが多いので、

割と小さな努力でも技術の上達を手に入れることができそうですよね。

 

しかも、

「あれもできるようになった、これもできるようになった」って、

上達した成果が誰の目にも見えやすいので、

評価や達成感が得られやすくなります。

 

 

そうやって考えると、

『弱みをなくす』ほうが、

『強みを鍛える』よりも、

優れているような気がしますね。
(^_^)

 

 

ところがもし、この【〇〇をする技術】に、

好き嫌いの感情がくっついている場合はどうでしょうか。

 

「〇〇をするのは大嫌いで、見るのも聞くのも嫌だ」

という理由のせいで現在ランク2なんだとしたら。

いくらランク2をランク4に上げるほうが

簡単な努力で済むといわれても、

そんな努力は絶対やりたくないって思いませんか?

 

仕方なく、嫌々、渋々、やったとしても

はたして上達するかどうか・・・

怪しいもんです。

 

でも逆に、

「〇〇をするのが大好きで、どれだけやっても飽きないし、

努力すらも楽しいからやり続けてきた」

だからランク8になったという人だったら。

 

ランク9やランク10を目指す努力が大変でも、

そんなに負担に思わずに努力し続けられるだろうし、

小さな変化でもうれしくて、

より一層がんばろうという気持ちになれるんだろうなと思います。

 

 

そうやって考えると、

『強みを鍛える』ほうが、

『弱みをなくす』よりも、

優れているような気がします。
(^_^;)

 

 

 

 

これは結局のところ、

「どちらが絶対に正しいという話ではないんだな~」

ということに、

もうお気づきですよね。

 

「〇〇をする」ことに対する好き嫌いや思い入れにも左右されますし、

もっと大きな、自分自身の性格とか思考のクセなどからも影響を受けてしまうからです。

 

ちなみに私は、苦しいことをじっと耐えるのが苦手です。

どんなことでもそこに楽しさを見いだせないと

全くやる気が起こらないという性格です。

 

それなのに、完璧主義なので

平均以下の弱みが残っていることが許せなくて、

いつも『弱みをなくす』ことを優先してきました。

 

その結果、最初は楽しかった仕事なのに、

『弱みをなくす』ために嫌な努力を続けなくてはいけないようになり、

どんどんつまらなくなってしまって、

ついにすべてを放り出して諦めてしまうというパターンでした。

 

これではいくら努力しても自己肯定感が上がりませんよね~
(^▽^;)

 

 

例えば、あなたが保健指導している相手は、

『強みを鍛える』ほうがいいタイプか、

『弱みをなくす』ほうが向いているタイプか、

考えてみたことはありますか?

 

もしかして、相手は『強みを鍛える』ほうが好きなのに、

私たち看護職からは『弱みをなくす』方法ばかりを提案していて、

そのせいで相手に受け入れてもらえないのかもしれません。

 

あるいは、もし

あなたがいつもがんばっているのに空しくなってしまうことが多いようなら、

先ほどの私のケースのように、

自分の志向と正反対の努力によって、

自分を苦しめているのかもしれません。

 

 

『弱みをなくす』か、

『強みを鍛える』か。

 

私はこれからは『強みを鍛える』方向に行こうと決めました。

さすがにこの年齢になって、

自分の弱みばかり見ながら仕事するのはしんどいので(笑)

 

あなたは、どうでしょうか?

 

もちろん、どちらの方法も意識して使い分けられれば、

それが一番! なんですけどね。
(^_-)-☆

 

 

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