難しい問題ですね

 

 

3月になりましたね。

静岡県は景色がずいぶん春らしくなってきました (^_^)

 

 

今日の話題は、実は先週のメルマガでお届けしたものです。

 

メルマガはテスト配信もかねて

自分のメールアドレスにも届くようにしているのですが、

届いたメルマガを読んでいたら、

改めて「ほんと、そうだよな~」って感じたので (^_^;)

 

 

 

 

私たち保健師や看護師は専門職なので、

一般の方からいろいろ質問されたり、

相談されたりしますよね。

 

簡単に答えられる質問・相談だったらいいんですけど、

安易に結論が出せないような相談事もよくあります。

 

話を聞いていて、

あれもこれも一理あるな

と思える事情がいくつも絡んでくると、

ついこんな言葉が口から出ていないでしょうか?

 

「これは難しい問題ですね」って。

 

実はこれがヤバイらしいです。

 

 

なぜなら、

「難しい問題ですね」という言葉が出たとたん、

思考が停止してしまうから。

 

そういわれると、

確かにそうかもって思いませんか?

 

 

「難しい問題ですね」

 

⇒だから結論出なくても仕方ないですよね

 

⇒だったら考えてもムダですね・・・って。

 

 

ちなみに「仕方ない」というのも思考停止ワードなので、

おお~、どんどん思考停止にハマっていくな~ (・_・;)

 

 

せっかくあなたを頼って相談してくださっているのだから、

建設的で、問題解決に結びつくような結論を得られる相談にしたいですよね。

 

そのためには、

相談者も、相談を受けるあなたも、

一緒に考えることが必要です。

 

現実にある要素を並べて、

眺めて、

「難しい問題ですね~」って言いたくなってしまっても、

そこをいったんグッとこらえてほしいんです。

 

そして、別の言葉に置き換えましょう。

別の言葉とは?

 

「でも、大切なのは〇〇ですよね」

 

相談者は現実にある困難満載の要素によって

がんじがらめになっているので、

その状態から一段、視点を引き上げるのです。

 

いろいろ困難なことはあるけれど、

でも大切なのは〇〇だから、

〇〇のためにできることを探そう、考えよう

 

という状態へ引っぱり上げてしまいましょう。

 

そうすればいい解決策が見つかる・・・

とは約束できませんけど。

 

少なくとも相談者と一緒になって

あなたまで思考停止にハマるのは回避できます。

 

たとえ有効な結論を出せなくても、

一緒に考える体験を共有することができますよね。

 

それだけでも、

相談者には安心感とか信頼感とか勇気とか励ましとか、

そういうものが伝わっているはずです。

 

 

簡単に答えが出せない複雑な問題を相談されて、

何もアドバイスできなくて申し訳なくなったり、

そんな自分が情けなくなったりすることがあったかもしれません。

 

でも専門職である私たちは

そこから逃げ出すことはできないし、

ほんの些細なことであっても役に立ちたいじゃないですか。

 

 

もし今度、

「難しい問題だな」と言いたくなってしまうような場面が来たら、

「でも大切なのは〇〇だよな」って言葉に置き換えること、

試してみてくださいね!

 

 

 

 

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