「ふ~ん」と「え~、そんなに!」の違いを考えてみたら

 

 

先週から、記録的な寒波とインフルエンザの流行が

話題になっていますね。

 

みなさんはインフルエンザ、大丈夫ですか?

 

 

 

 

先週お会いした産業医(開業医)の医院には、

毎日20名くらいインフルエンザ患者が来ているそうです。

 

それを聞いて、私はとっさに

「おお、こりゃ本当にはやってるんだな」

って思いました。

 

 

私の周囲でインフルエンザに罹ったのは、

今のところ、小学生の甥っ子だけなので。

 

インフルエンザが流行しているとニュースで聞いても

イマイチ実感できていなかったんですよね。

 

 

それが、開業医院に毎日20名ほど

新規のインフルエンザ患者がやってきている、

ときいて・・・

 

週に5~6日は診察日があるわけで、

そしたら一週間で100人くらいのインフルエンザ患者が、

たった一つの医療機関で

確認されているってことじゃないですか!!

 

「わあ、それはすごいことだわ~」って。

ようやくインフルエンザ流行の実感を得るに至ったんです。

 

もちろんそれまでにも、テレビや新聞で

インフルエンザ警報が発表されたとか、

新聞で、小・中学校の学級閉鎖が先週の〇倍に増えたとか、

そういうニュースを見ていましたが。

 

それでも、

「ふ~ん、流行ってるのね」

そんな程度の受け取り方だったんですよね。

 

それが今回は、

「え~、そんなに流行ってるんですか~」

っていう反応になった。

 

 

どうしてこんなに反応が違ったのか、

自分のことながらちょっと意外な気がして、

理由を考えてみました。

 

 

1つ目は、情報の発信源との距離感でしょうか。

 

目の前にいる産業医から聞いた話と、

テレビや新聞などで知らない人が言ってた話では、

インパクトが違うんだと思います。

 

 

2つ目は、情報の示している場所との距離感。

 

北日本や東京で大雪が積もっていても、

私の住む静岡県西部地方は、雪はチラッと舞ったくらいです

大雪のニュースを聞いても、

私にとっては、まったく他人事なんですよね。

 

それと同じことで、

静岡県内でインフルエンザが流行してます

と言われるのと

自分が住んでいる市内・地区でインフルエンザが流行している

と言われるのとでは、切迫感が違います。

 

 

3つ目は、甥っ子がインフルエンザになった直後に聞いた話だから。

 

自分の身近にもインフルエンザが発生したタイミングだったので、

自分にも関係する情報だっていうふうに

感じたのかもしれません。

 

 

4つ目は、把握するのにちょうどいいサイズの数値だったから。

 

県内に〇万人の患者と言われても、ピンときませんが。

一つの医院に毎日20人の新規インフルエンザ患者が来るって言われたら、

インフルエンザ患者も加わって大混雑している待合室が目に浮かんで、

その数字の示すボリューム感が実感できました。

 

 

私たちは保健指導などで、

対象者に情報提供する場面はよくあって。

 

そのとき、

相手の反応がすごくいい場合と、

あまりよくない場合とがありますよね。

 

日々の保健指導では、

その理由をいちいち考えることもなくて、

「この人はこの話に興味ないんだな」

って片付けてしまってましたが。

 

もしかして、

距離感とか、タイミングとか、

対象者が把握しやすいボリューム感の数字を使うとか、

身近な人の例を出してみるとか・・・

 

簡単にあきらめないで、なんか工夫してみたら、

相手の反応が変わったかもな~と思いました。

 

 

もちろんこれって当たり前の話なんですけどね。

 

たぶんこの記事を書くという予定がなければ、

私も考えたりせずに流していた話だと思います。

 

記事を書くために

当たり前のことを正面からじっくり考えてみたら・・・

 

なんか新鮮な感じがするなぁ、

という発見がありました (^_^;)

 

 

 

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