もうずいぶん前に見た、あるワンボックス軽自動車の
CMが印象に残っています。
そのCMでは、4人家族(小学生の子ども2人と両親)が
キャンプに行って楽しんでいる映像が流れていました。
そこにこんなナレーションがついていたんです。
『広げたかったのは室内じゃなくてあなたの生活です』
私、思わず感動しちゃったんですよね(笑)
乗る人の生活のことまで考えてつくってくれた車なんだ!
って。
急いでそのキャッチコピーをメモしました。
そして、その車にもちょっと興味をひかれて、
まんまとCMの戦略にハマったわけです。
(^_^;)
もちろんどの自動車メーカーだって、
乗る人のことを大事に考えてますよね。
安全性を高めたり、
乗り心地をよくしたり、
内装をおしゃれにしたり、
燃費を改善したり。
様々な工夫をしているわけで、
それをどのように伝えるかだと思います。
もし、
『前のモデルよりも室内を〇%広くしました』
という事実だけを伝えられても、
たぶん、私も感動まではしなかったと思うのですよ。
でも、
『あなたの生活を広げたいと思って室内を広くしました』
そんなふうに作り手の想いを伝えてもらったから、
私は思わずメモしてしまうほど心が動いたのだと思います。
私たちの産業看護でも同じだと思いませんか?
例えば保健指導で、
ルーチンとして健康診断結果の説明をしたり。
決まりだから精密検査を受けるよう説得したり。
とにかく保健行動をとってくれるように駆け引きしたり。
それ、対象者さんにどんなふうに届いているんでしょう?
私たち産業看護職の、
本気で対象者さんの健康を心配している。
病気で不自由な生活になってほしくないと思っている。
楽しく幸せに仕事をしていってほしいと思っている。
そういう人生を過ごすためには健康が必要だから、
少しでも役に立ちたいと思って保健指導している。
そんな想いが相手に伝わってるんでしょうかね?
もしあなたが本気で思っていることがあるなら、
たまにはその想いを言葉にして、
対象者さんに伝えてみてもいいのかなと思うのです。
相手が必ず受け入れてくれるとは限りませんが。
σ( ̄。 ̄;)
もし、あなたの想いを対象者さんと共有できたら、
保健指導の雰囲気が変わりますよね。
だって感情が動けば行動も変わるから。
私も最初は想いを伝えるなんて恥ずかしかったです。
でも昔、メンタルヘルス不調の対象者さんの復職支援で、
その方ががんばりすぎるのを止められず行き詰まってたとき。
あるカウンセラーさんから、
「あなたの本気を伝えてみたらどうか」と、
アドバイスをもらいました。
それで思い切って対象者さんに、
「私は本気で心配してるんですよ」って、
伝えてみたんですよ。
そしたらすごく変わりました。
対象者さんの態度が・・・
私の中にあった無力感も・・・
対象者さんとの関係性が行き詰まってる気がしたら、
たまにはあなたの想いを対象者さんに伝えてみてもいいのかも。
あなたの想いが伝わるといいですね!
(^_^)
こういう“ちょっとしたこと”が、
対象者さんとの関係性に影響してしまいます。
「保健指導がどうもうまくいかない」
「こちらの話に聞く耳をもってもらえない」
そんなときは“ちょっとしたこと”が、
かみ合っていないことも多いです。
特に「保健指導はこうあるべき」っていう思い込みがあると、
その“ちょっとしたこと”に自分一人ではなかなか気づけないんですよね。
いったんその思い込みを横に置いて、
自分らしくいられる保健指導をつくってみませんか。
↓ ↓ ↓
~~~~~~~~~~~~~~~
<自分らしい保健指導>通信講座
~~~~~~~~~~~~~~~
ピュア産業看護事務所がお届けする講座です。
ご案内&受講生募集は不定期におこなっています。
メルマガ【ピュア通信】でお知らせしますので、
よろしければご登録くださいね!
ピュア産業看護事務所のメールマガジン
【ピュア通信】は毎週火曜日に配信中です!
業務のヒントや今田の経験談、
読者の方からいただいた感想やご質問のお返事など
気軽に読んでいただける内容をお届けしています。
無料です。こちらから登録してくださいね。
↓ ↓ ↓