前回、前々回と、産業看護職の職場巡視をテーマにお届けしてきましたが。
今日もその流れで、いきたいと思います。
しつこいですかね・・・(^▽^;)
よろしければお付き合いください。
私自身、産業看護職になってから長いこと、職場巡視ができませんでした。
当時の私を振り返ってみると、
「職場巡視は、現場に行って、作業環境の問題点を見つけ、指摘してこなければいけない」
というイメージを持っていて、
どうやってそれをやればいいのかわからないし、
ちゃんとできる自信もないので、
自分から「職場巡視をやりたい」と言い出せずにいたんですよね。
あるいは、
後輩やセミナーに参加してくれた産業看護職の話を聞いてみたりしても、
当時の私と同じようなイメージにとらわれているのかなぁという印象を受けることが多いです。
つまり、意識してか無意識なのかは別にして、
「職場巡視ってこうやらなきゃいけない」
というイメージにとらわれてしまい、
そのイメージ通りにできないことに不安や悩みを抱えていたり、
「自分には無理」と感じて、
職場巡視への一歩を踏み出せないでいるのかなぁと。
ところで、その
「職場巡視は現場に行って、作業環境の問題点を見つけ、指摘してこなければいけない」
っていうイメージは、どこから来たんでしょうね?
正直、私もどうして、そういうイメージができてしまったのか、
よくわからないですが。
ちなみに「産業看護職の職場巡視」は法に定められた業務ではありません。
だからこそ、
産業看護職が職場巡視をやることに対して否定的な目で見る事業者や産業医もいるし、
産業看護職自身も腰が引けて、実施する意義を見出そうとしない人もいるんだと思います。
でも、法的に位置づけられていないのにも関わらず、
産業看護の教科書の中では、重要な業務の一つと位置づけられているんですよね~、
職場巡視って。
じゃあ産業看護職が行う職場巡視は、どういう業務なんだろうか。
例えば「産業看護職の職場巡視はこういうものです」
という定義があるのでしょうか。
ということで・・・
産業看護職が行う職場巡視とはどういうものか、
どういうふうに定義されているのかなというのを調べてみました。
結論から言うと、
私が調べた範囲では、これっていう決まった定義はありませんでした。
そこで、
看護学生の教科書ではこんな風に書かれていましたというのをご紹介したいと思います。
「設備、作業方法または衛生状態に関して、
有害な恐れの有無を点検するために作業場などを巡視すること。
またその結果に応じた措置をとること」
そして、
「労働者とのコミュニケーションの機会とする」
それから、まず
「何よりも、自分でその場に臨むこと(臨場感)が大切である」
とありました。
この”臨場感が大切”っていうのは、
私がずっと感じていたことだったので、
これを見たとき、思わず、
「そうそう、そうだよね! うまいこと言うなぁ」
ってうれしくなっちゃったくらいです。
(^_^)
産業看護職の職場巡視が法的に位置づけられていない業務ならば、
いっそのこと”いいほうに解釈して”、
もっと自由にとらえてもいいということじゃないでしょうかね。
私はそう思うのです。
ちなみに私は、
自分が産業看護職として行う職場巡視のことを、
こんなふうに定義しています。
「作業環境管理や作業管理の視点をもって現場へ出ていくこと」
例えば、現場に行く目的はなんでもアリで、
産業医の職場巡視に同行するのも、
復職したばかりの従業員さんの様子を見に行くのも、
総務に頼まれて現場へ荷物を届けに行くのも、
たまたまその職場を通り抜けただけでも・・・
私は巡視だと思っています。
時間も、ほんの5分、
ちょっと行ってきただけでもOKだと思ってます。
あらかじめ計画を立てていなくても、
時間ができたのでちょっと回ってくるとか、
従業員さんへ伝言しに来たついでに別の職場も回ってくるとか。
極端な話、健康管理室を一歩外に出たら、
常に作業環境管理と作業管理の視点を働かせて観察したり情報収集していれば、
それも立派な『産業看護職の職場巡視』なんだととらえています。
あなたも、まずあなた流の「職場巡視の定義」つくってみてはどうでしょうか?
それだけでも、職場巡視の敷居がぐーっと低くなって、
もっと身近でやりやすい業務になると思いますよ!
「職場巡視? 私はこんなふうにやっています」
って自信を持って言えるようになれたら、
かっこいいですよね!
(^▽^)/
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