4月からご案内してきた
<自分らしい保健指導>通信講座の
無料お試し相談は終了しました。
予想以上に多くの方にお申込みいただきました。
ありがとうございました。
(^▽^)
ご相談者のみなさんは、
以前は保健指導をしていたけれど、数年のブランクがある方や、
今まで未経験だったが、これから保健指導をすることになった方や
現在もすでに、様々な工夫をしながら保健指導をしていらっしゃる方など、
背景もバラエティがあって、
いろんなお話を聞かせていただきました。
ご相談者からお困りごとやお悩みごとをうかがって、
ところどころで私の知識や経験などもお話させていただきながら、
解決の方法を相談者と一緒に考えていきました。
お試し相談を受けてくださった方からは、
「緊張しやすいタイプですが楽しく話ができました」
「保健指導のやり方や方針を言葉で話したのは初めてだった。
周りの看護職には言いにくかったので、整理できてよかった」
「学ぶところがなくてどうすればいいかと思っていた。
お話して、教えていただけて良かったです」
「自分の取り組みを聞きだしてもらって、
認めてもらえてうれしかったです」
「参考になることばかりで、とても心がかるくなりました!」
などの感想をいただきました。
ありがとうございました!
私もとても刺激をいただきました。
保健指導は本当に奥が深いなぁと改めて考えさせられました。
そしてさっそく<自分らしい保健指導>通信講座が始まっています。
受講生の<自分らしい保健指導>づくりを、
一緒に考えていくのが楽しみです!
(^▽^)
今回のお試し相談で、ほぼ全員がお悩みごととして
おっしゃっていたテーマがありました。
それは
「保健指導で対象者自身に行動目標を決めてもらうにはどうしたらよいか」
「自分の保健指導では押しつけになっているような気がする」
「対象者は仕事で忙しい方たちなので、やってほしいことを伝えてもやってもらえるか心配」
「対象者が自己決定できるように工夫しているが、これでいいのかなと思う」
などなどです。
言い換えると、
対象者が自己決定する保健指導をどうすればいいだろう、
ということになるでしょうか。
よくある保健指導のパターンとして、
①検査データや、将来の健康障害や、改善の必要性を説明する
②だから改善のための行動変容の目標を立てましょうと勧める
③ところが対象者は自分で目標を立てられない(立ててくれない)
④そこで看護職から提案して、その中からできそうなものを選んでもらう
というのがありますよね。
だけど結局、その対象者は行動変容してくれなかった・・・
「私のやり方でいいのかな?」
「こんな保健指導じゃダメなのかな?」
と不安になる、悩んでしまう。
そういう看護職が多いように思います。
あなたはいかがでしょうか?
保健指導をしていて、
自ら目標を立ててくれない(立てられない)対象者に、
なんとか目標を決めてもらおうとすれば、
どうしても看護職から押しつけた感が出てしまうのは
無理ない話だと思います。
だから、目標を立てる前段階で、
対象者をどれだけその気にさせられるかが
成否の分かれ目なんですよね~。
例えば、目標設定の前段階で、
検査データを図解を使ってわかりやすく説明するとか、
今の状態を放置したら引き起こされる健康障害を具体的に伝えるとか、
改善の必要性を理解できるよう丁寧に説得するとか、
目標の選択肢を多彩に用意するとか、
そういうのも一つの手でしょう。
ちなみに私は、
将来の健康障害を強調したり、
目標の選択肢を多彩に用意するのは苦手なので、
「現状を整理すること」に力を入れています。
「現状を整理する」というのは、
単に検査データを理解してもらうという意味ではなく、
どのような生活習慣や価値観が現在の検査データに影響をしているのか、
を探っていくというような感じです。
そしてそのことについて、
対象者はどのように感じ、受け止めているのか、
も明らかになるように心がけています。
自分で目標を立ててくれない対象者は、
検査データと生活習慣の関連を理解していないか、
または表面的な理解でとどまっていることが多いように感じませんか?
そういう対象者は、保健指導にきてもらうと、
例えば、
「検査値がよくないのは酒のせいでしょ」
という反応を見せることがありますよね。
それって、理由をわかっているようでいて、
実は本質のところをわかっていないのかなと思うんです。
だから私は、もう一つ深いところの理由を探そうとします。
酒のせいで検査データが悪くなるほど、お酒を飲んでいる理由は何でしょうか?
お酒が好きだから。
じゃあ、なぜお酒が好きなんですか?
酒を飲むと気分がよくなるから。
なぜ気分がよくなりたいんでしょうか?
仕事でストレスがたまるから。
じゃあ、お酒を飲むのは仕事の憂さ晴らしなんですか?
えっ、どうなんだろう・・・
こんな感じです。
(^_^;)
そしてもし、飲酒量が増えてしまう原因の一つに、
仕事のストレスの憂さ晴らしがあるということなら、
そこにアプローチをかけてみます。
もしお酒が飲めなくなったら、
どうやって憂さ晴らしするんですか?
いつまでも長くお酒を飲み続けたいなら、
憂さ晴らしのためにいま健康を害してしまって
将来お酒が飲めなくなると困りませんか?
お酒はいい気持ちで飲めるように、
他の方法で憂さ晴らしするほうが得だと思いませんか?
こんな感じですかね。
(^▽^;)
そして、憂さ晴らしのために何をするかを考えてもらいます。
憂さ晴らしには運動が効果的なので、
帰る前に会社の周りをぐるっとウォーキングして、
気持ちを切り替えてから帰宅するのもいいですよね。
お気に入りの景色や趣味に関連した写真など、
気持ちが和らぐ画像をスマホに入れておいて、
時々それを眺めるようにするのもけっこう気晴らしになります。
こういう行動を積み上げて、
「最終的には飲酒量を減らせるようにしていきましょうよ」
というスタンスで、当面の行動目標を考えてもらうんです。
これは直接、飲酒量を減らすアプローチではありません。
飲酒に対する価値観に働きかけて、
対象者自身が、一つ深いところで、
自分の健康に影響を与えている要因を探してもらえるように。
その要因を対象者自身に見つけてもらえるように。
間接的にでも飲酒量が減る方向にいく準備として、
別の側面から行動が変わることを増やしていく、
というイメージです。
保健指導の王道のアプローチ方法からはかなり外れているかもしれません。
これでは検査値改善のための行動変容を促したとはいえないかもしれません。
でも私は、王道が通用しない相手に苦戦しているうちに、
こんなふうに“ちょっと斜めからのアプローチ”も
試してみたりするようになりました(笑)
保健指導のやり方って、正解はないと思うので。
いろんなやり方があっていいと思うので。
そういういいろんなやり方を組み合わせて、
<自分らしい保健指導>を通信講座でつくっています。
こちらは締め切りなしですが、
近日中にご提供を終了する予定です。
お早めにチェックしてくださいね。
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